日程と会場
- 2020年 2月20日(木)午後 - 22日(土)午前
- 場所:東工大大岡山キャンパス本館201号室 ※黒板、プロジェクター(VGA接続)が使えます
- 本館内の地図
講演予定者
- 青井顕宏(阪大)
- 井上瑛二(東大)
- 高橋良輔(京大)
- 中村聡(埼玉大)
- 橋本義規(東工大)
- 久本智之(名大)
- 四ッ谷直仁(香川大)
スケジュール
2月20日(木)
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14:00-15:30 久本智之(名大)
「佐々木-Einstein計量と安定性」
Collins-Szekelyhidiの仕事についてサーベイする。主定理の証明よりも、問題の定式化について解説する予定です。時間があればC. Liのnormalized volumeについても触れます。 参考文献1, 参考文献2, 参考文献3 -
16:00-17:30 井上瑛二(東大)
「mu-cscK計量とmu-K安定性」
Donaldson-Fujiki moment map pictureにおいてcscK計量はKahler-Einstein計量の一般偏極への自然な拡張概念と理解することができますが、論文(arXiv) で観察したKahler-Ricci solitonに対するmoment map pictureからKahler-Ricci solitonの一般偏極への自然な拡張概念としてmu-cscK計量というものを考えることができます(cf. arXiv) 。今回は、cscKやKähler-Ricci solitonとは少し異なる側面を持つmu-cscKの魅力を足早に紹介し、時間があればmu-K安定性を定式化するための’’mu-Donaldson-Futaki invariant’’の導出方法を説明したいと思います。(同変コホモロジーのCartan modelの知識を仮定します)mu-cscKを含む様々な標準計量概念を包含する枠組みとして、A Lahdiliのweighted cscKというものがあります。彼の最近の仕事 (arXiv) ついても講演中remarkとして言及したいと思います。 - 18:00頃- 懇親会
2月21日(金)
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9:00-10:30 橋本義規(東工大)
「K-エネルギーと測地線(1)」
Chen-Chengの第2論文 (arXiv) を読むために必要な背景についてサーベイする.具体的には,\mathcal{E}^1-spaceにおける測地線及び\mathcal{E}^1-space上定義されたK-エネルギーについて概説した後,Chenの連続法やChen-Chengの第1論文 (arXiv) の結果を簡単に紹介する. - 11:00-12:30 橋本義規(東工大) 「K-エネルギーと測地線(2)」
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14:00-15:30 高橋良輔(京大)
「cscK計量の存在とK-energyのproperness」
本講演では,自己同型群が自明であるという仮定の下で,cscK計量の存在とK-energyのpropernessが同値であるという主張について解説する.cscK→propernessについてはBerman-Darvas-Luの論文 (arXiv) によって得られている.properness→cscKについてはChen-Chengの2番目の論文 (arXiv) で証明されており,Chenの連続法を使ってK-energyの${\mathcal E}^1$-minimizerのregularityを証明することがポイントである.ここに重点を置いて解説したい. - 16:00-17:30 中村聡(埼玉大) 「ケーラーアインシュタイン計量と大偏差原理」 参考文献1, 参考文献2
2月22日(土)
世話人
橋本義規(東工大理)
本多宣博(東工大理)
※科研費基盤(B)16H03932から補助を受けています